THE DAY

本日快晴、正にTHEDAYの蔵王です。

こんにちは。女将の竹内です。

今年の蔵王の積雪は例年並みで、特別な大雪にはなっておらず、風も比較的落ち着いた日が多いのですが、今日は特別な晴天となりました。

毎年、厳しい寒さと天候続きの冬山でも、2月上旬のどこかで必ずこういう日があるのですが、今年は正に「今日」です。

昨日の猛吹雪や積雪はなんだったんだろう、と毎年思い、毎年同じくほっとするものです。

私は冬の峩々温泉が好きですが、それは雪の景色の美しさと温泉の温かさが好きというだけではなく、もっとその奥深いところにある、冬ならではの手間と時間のかかる生活が好きです。冬は物理的にできることが限られ、自分達の生活は毎日の天候によって左右され、制限されます。はじめはそれを不便で大変なことと捉えましたが、あれもこれもとやっていた事を辞め、自分の生活も思考もシンプルにしていけばいくほど小さな幸せを感じることが出来るようになりました。

冬の大事な仕事は、雪掻き、薪ストーブに薪を入れ室内を温める、天候をみて安全運転、安全営業の為の確認をして実行する、このルーティンの連続で1日がほぼ終わります。

もちろん毎日平常運転で営業できているのは、常にリスクマネジメントをしてくれている主人のおかげで、いつも頼りになる心強い存在がいるからに他なりませんが。

私が峩々に暮らして14年の中で、山の厳しさと美しさに気付いた事、様々なお客様とのエピソードは大切な記憶と私の財産そのものです。

新田次郎の冬山の掟という書籍に、蔵王越えという短編小説があります。昨年お泊まりいただいたお客様から、峩々温泉の名前が出てくるんですよ、と教えていただき、恥ずかしながら私は知らなかったのですぐに探して読みました。

それから少し新田次郎の本を読みましたが、特に冬山の描写がありありと面白く、正に峩々で外が猛吹雪の中で読むとリアリティが増し、ぐっと引き込まれ面白いです。特に、有名な八甲田山死の彷徨いは、映画を見ているような錯覚を覚えリアルに引き込まれます。吹雪の音を聞きながら本を読む事は意外と集中できとても面白いく、同時に教訓を深く心に刻むことのできる体験だという事に気がつきました。

これは是非多くの方にお勧めしたい、冬の峩々温泉での過ごし方です。

今日のこの天候に油断せず、まだまだ2月上旬だという事を忘れず気を引き締めて厳冬期を過ごしていこうと思います。

皆様とお会いできます事心よりお待ち申し上げております。

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